スマートな生き方

今、EVは買ってはいけない

BEV

こんにちはー レノンです!

今回は、EV(電気自動車)についてお話します。EVって正確に言うと、BEV(バッテリー式の電気自動車)のことです。

なぜBEVかと言うと、単にEVという場合には、日産ノートの様な『ガソリン入れてエンジンで発電してモーターで走るハイブリッド車』や、トヨタMIRAIの様に『水素を入れて発電してモーターで走る燃料電池自動車(FCEV)』も入るからです。純粋にコンセントから充電してモーターで走るEVはBEV(バッテリー式電気自動車)って言います。

今回のお話は、このBEVについてのお話です。今、世の中でBEVの話題が多いので、気になっている方も多いと思いますが、僕は、今は買ってはいけないと思うんですよね。その理由をお話ししますね。

BEVはどれだけ売れている?

2021年に販売されたBEVの台数は2万1139台です。全乗用車の販売台数は239万9862台ですから、販売台数比率は約0.9%に過ぎないです。まだまだ全然売れてないってことですね。【一般社団法人日本自動車販売協会連合会 燃料別販売台数(乗用車)より】

トヨタは2030年にBEVを3割しか売らない

トヨタ自動車が、2021年12月14日に『バッテリーEV戦略に関する説明会』を開催しました。その内容は、2030年までに30車種のBEVを展開し、BEVのグローバル販売台数は、年間350万台をめざすというお話でした。

これって普通に考えるとものすごい台数です。販売予定の16台のEV車をずらりと並べた発表会です。すごく力が入っていました。

でも僕は、投資家やマスコミなどから「欧州車のEV化に対してトヨタは遅れている」との批判に対応するために、トヨタが反論すべく打ち上げた説明会だと思います。

トヨタが2021年に販売した新車は1049万5548台です。つまり、昨年の販売台数と比較してもBEVの新車販売は3割だけっていうこと。

2030年にはトヨタの新車販売はもっと増えているでしょうし、走る車は新車だけじゃないので、街中を走るBEV比率はもっと下がります

さらに、トヨタは販売出来る最大目標を発表しただけです。消費者がどんなクルマを買うかでさらに台数が減少します。

トヨタは、投資家やマスコミを納得させる「販売できる体制」はちゃんと作る。でも、「BEVを指向しないお客様の存在」もしっかり見据えて備える。真面目で先見性のある凄い会社だと思います。

BEVは充電時間が大問題

充電スポットは、国内に1万8270箇所(2020年3月現在)で、ガソリンスタンドの約6割と言われています。急速充電器急速充電器は8千箇所です。今後も増加するでしょうから、充電スポットの数はそこそこある様ですが、充電時間は知っていますか?

レクサスUX300eを例にとってみます。CHAdeMO規格に準拠した急速充電器 (スタンド) を使用して、充電電流は最大125A、50kWの急速充電器 (スタンド) を使用した場合、充電時間は約75%までは約50分満充電までは約80分です。

さらに普通充電器の場合は、AC200V15Aで14時間です。航続距離は367km (WLTCモード)【レクサス公式HPより】。満充電さえすれば、航続距離は問題なさそうですが、充電時間は大きなネックです。

自宅が戸建住宅の方は、充電器を設置すれば、夜間に普通充電すれば済みますが、外出先で充電するときにこの時間待てるでしょうか?旅行などの長距離移動には使えませんね。

将来、リチウムイオンバッテリーよりも優れた電池が開発され実用化されれば解消される可能性はあります。でも、今は短時間充電のBEVは存在しません

普段の近距離用にBEV。旅行などの長距離用にもう一台と、使い分けできれば問題は解決できます。

トヨタ自動車も、2035年にレクサスはBEV100%を目標としています。複数台の自動車を所有されるお金持ちの方にならBEVをおすすめできますね(笑)。

急速充電器急速充電器

BEVは大雪が降ると命の危険

日本では、大雪が降るとホワイトアウトが発生して走行不能になったり、高速道も一般道も通行止めで立ち往生。一晩クルマの中で過ごさなければならないことが、度々ニュースになります。

そんなとき、BEVはやばいです。バッテリーは寒いと電池が極端に減ります。また、車内のヒーターもバッテリーをたくさん使うので、直ぐに電池が無くなります

走っていれば、回生ブレーキが効いて充電しつつ走ることもできますが、立ち往生ではそんな技も使えません。

こんな状況では内燃機関(ガソリン車・ディーゼル車)が圧倒的です。周りにクルマがいれば、そちらに移動させて貰えば良いですが、孤立していれば命の危険さえありますよ。

そもそもBEVはエコカーではない

世界中の自動車メーカーが、BEVにシフトするようにPRしています。脱炭素社会の究極のエコカーのようにもてはやしています。

でも、BEVはエコカーではないって知ってましたか?

使用中にCO2を出さなくても、BEVは作る工程ではめちゃたくさんのCO2を出すんです。

また、世界中のクルマがBEVになると、めちゃたくさんの電気が必要になります。今のままの電気では不足してたくさんの発電所が必要になります。

過去のブログでもお話ししましたが、ソーラー発電と風力発電を増やしても、供給が不安定になります。石炭石油天然ガス等の火力発電や原子力発電が追加で必要になるんです。

これが究極のエコカーの姿でしょうか?

科学的には、エネルギーって、変換するたびに使える量が減るんですよね。

石油から電気を作り、電線を伝ってBEVに充電し、モーターを回して走らせるBEVより、石油をそのまま燃やしてクルマを走らせるガソリン車の方が、変換が少ないのでエネルギーが有効に使えます。

では、なぜBEVなのか。BEVなら世界を救えると思っている人が、BEV化を進めているのではありません。ディーゼル車の不正で都合が悪くなった欧州が、BEV化で世界の覇権を取りたいと狙っている経済的な画策です。

こんな茶番に付き合う必要はない。僕はそう考えます。

トヨタ自動車も充分この辺りのことを理解しているメーカーだと思います。

結論

僕は、脱炭素社会そのものにも疑念を抱いてます。世界の大きな流れには個人では逆らえないので、迎合することも仕方ないとは思います。

もしかすると、30年後にはBEVだけの世界が来ているかもしれません。でも、今は手を出しちゃいけないクルマです。

さて、あなたの結論は?BEVを買いたいですか?

充電スポットBEV
ABOUT ME
レノン
レノンといいます。定年再雇用のサラリーマンです。僕が、悩みながらも将来に備えやってきたこと・失敗したことを情報として発信しています。悩める同年代へのエールとして、若い方には参考として読んでいただければ嬉しいです。人生は楽しんだもん勝ち。ブラピ&ジョニデと同い年(笑)。まだまだ人生楽しむぞ!
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