こんにちはー! レノンです!
今回は、日本中を1400軒食べ歩いてきた食べロガーレノンが選ぶ、大阪の老舗甘味処のお話しです。
甘党ゆかりの昔
もう何十年前になるでしょうか?『甘党ゆかり』さんに初めて行ったのは、私がまだ大学生の時でした。
大阪はJR環状線寺田町駅下車、国道25号線を南東に向かうと、左手に逸れるように伸びる生野本通商店があります。
その中に入ると昔ながらの個人商店がずらりと並び家族連れで行き交う人々、自転車で颯爽と走っていく若者。
たくさんの人が行き交い賑わいのある商店街がありました。
駅から5分ほどの場所、商店街の左手にひっそりと営む一軒の甘味処。
そのお店が今日のテーマです。
私が初めて伺った時は、VHS ,Beta戦争真っ最期(ビデオテープレコーダーの話です)。
ここのお店のご主人も最新型の両機種を何台もお店の奥の方に積み上げ、小型TVを使い、お客さんが引けた時間に観て楽しんでおられたのを覚えています。
ただ、お店の構えは当時すでに昭和初期って感じのレトロ感が漂い、黒い脚のスチール椅子や、銀色のスチールで縁取られた花柄のテーブルなど、とってもレトロな雰囲気のお店が完成していました。
甘党ゆかりの今
テレビはいつの間にかブラウン管から液晶へ、最新VTR機器はDVDに入れ替わっていますが、昭和の扇風機や電灯、黒壁さえ当時のままを貫かれており、エージングが進んで更なるレトロ感を更新中。
お値段は当時からはちょっぴり値上がりしたとはいえ、通常では考えられない超低料金を長く貫いておられます。
本投稿表題の写真は「氷ぜんざい」という商品ですが、お椀の氷に大きな自家製白玉をたっぷり忍ばせた上でシロップかけ。
そこへ波波と入れる小豆の海!この一品のお値段は、なんと300円税込という破格値!!
物静かで気さくな店主のおじ様、全く商売っ気がありません。
自家製小豆は混ざりっ気のないシンプルな美味しさ、甘すぎる事もなくちょっぴりの塩加減がなんともいい感じでセンス抜群です。
このお店、この味わいは、このままずっと続いて欲しい。
おじ様にはずっと長生きしてお店を続けていて欲しい。
そう願わずにはおれません。「またすぐ食べに伺いますからね。」
かくいう私も今や結構なおじさんになってしまいました(笑)。