こんにちはー レノンです!
僕のように役職定年を迎えた人たちが、同じ会社に何人もいます。先日、たまたまその人たちとの会合があって、話をする機会がありました。
「最近体調が・・」「痛風が・・」みたいな病気の話と、「最近どうしてるの?・・」みたいなお互いの状況報告がメイン。「みんな歳とったな」って思いました。もちろん自分もですが(笑)。
その時に、生き生きしている人と、どんよりしている人に分かれていると、感じたんですよね。
この違いは一体なんだろう?なぜこうなるんだろう?
50代社員に関する意識調査
人事コンサルティングのフォー・ノーツ(株)が、全国のオフィスワーカー400人を対象に行った、「50代社員に関する意識調査」で、希望退職を募られる50代には、3つの共通点があることがわかったそうです。その3つとは下記の通り。
希望退職を募られる50代に共通する3点
- 何かを変えることに抵抗を示す(特にITツール)
- 周囲を不愉快にする
- 給料に見合った活躍をしていない
今の50代が考えていること
同調査で、50代社員へのアンケートとして、「新しいスキルや知識を身につけたり、未経験の仕事に取り組んでいきたいか」という質問がありました。
結果は、『できれば取り組みたくないが33%』、『できれば取り組みたいが47%』、『ぜひ取り組みたいが20%』だそうです。
3人に1人が、取り組みたくないを選び、積極的に取り組みたい人は、5人に1人しかいないんですね。
20代〜40代はどう見ているのか
逆に、20代〜40代の人から見た評価は、『できれば取り組んでほしくない11%』、『できれば取り組んでほしい59%』、『是非取り組んでほしい29%』だそうです。
9割の人が、50代に、新しいスキルの習得や事業に挑戦することを、望んでいるんですね。
筆記アンケートでは、給料が高すぎるという意見がある一方で、活躍に見合っていないという意見もありました。
リーダーシップや、ムードメーカー、社外との信頼関係、経験や知識は、50代自身の評価より、20代〜40代から見た評価の方が、高い結果になっています。
価値を発揮していない50代と、相応に価値を発揮している50代に、意見が2分化しているそうです。
これは、僕の目から見ても、2分化してそうだったから、腑に落ちる内容でした(笑)。
どうやったら必要とされる50代になれるか
スタンフォード大学の心理学の20年に及ぶ研究によると、クローズドマインドセット(=成長する思考態度)と、フィックストマインドセット(=固定された思考態度)と、いうのがあって、「成長する思考態度」の人は、自分の知識や能力を伸ばすことができるそうです。
「固定された思考態度」の人
「固定された思考態度」の人は、自分をよく見せたいので、失敗する可能性がある挑戦を避ける傾向にあり、障害にぶつかった時の諦めも早く、努力は実を結ばないという考えに陥ってしまうそうです。
批判があった場合に、有用であったとしても、ネガティブな意見であれば無視してしまい、他人の成功に脅威を感じてしまいます。
この結果、自分能力を発揮することができず、能力の伸びが頭打ちになってしまうというもの。自分の成長は限られていると思っているんですね。
「成長する思考態度」の人
「成長する思考態度」の人は、学びたいという欲求が強くて、挑戦を喜んで受け止め、逆境にぶち当たっても粘り強く耐えることができます。
また、努力は熟達への通過点と考え、批判や他人の成功からも学ぶことができます。
学びたいという欲求があることで、全てを雪だるま式に吸収し、年齢とともに優秀な人間になっていくことができるそうです。
自分の素質は、ある程度、努力によって伸ばすことが可能だと考えて行動することができます。
だから、何年も継続して努力することができるし、新しいことにも積極的に取り組むことができるんですね。
では、「固定された思考態度」の人は、どうやって成長する思考態度」に切り替えれば良いのでしょうか?
50代以降も充実した人生をおくる方法
これには、自分の「成功の定義」がどこにあるかとまず理解し、その成功の定義を見直すことで、誰でも「成長する思考態度」に切り替えることができるんです。
スタンフォード大学で、4歳の子供を対象にある実験が行われました。
- 一つのグループには、「固定された思考態度」を教え、もう一方のグループには、「成長する思考態度」を教えます。
- それぞれのグループに2種類のジグソーパネルを選択させたところ、「固定された思考態度」のグループは、自分の能力を示せるように、簡単なパズルを選び、研究者らに「間違えない」という自分の能力を示しました。
- 「成長する思考態度」のグループは、難しいパズルを選んだだけではなく、「固定された思考態度」のグループのことを、新しいことが学べないのに、どうして何度も同じパズルを選ぶのか困惑する。という結果になりました。
つまり、「固定された思考態度」のグループは、自分を賢く見せるために、やりやすい課題を選び、「成長する思考態度」のグループは、自分の能力を伸ばせる方を選んだということです。
この結果から、「成長する思考態度」の人は、成功の定義が賢く見せることではなく、本当に賢くなることを目的としているということです。
ですから、充実した人生をおくるためには、自分の「成功の定義」が、『賢く見せるため』なのか、『本当に賢くなるため』なのかを一度考えて、「より賢くなるためにはどうすれば良いか」を考えるようにすれば良いということです。
最後に
年齢を重ねていくと、経験やプライドが邪魔をして、どんどん失敗を恐れるようになります。固定された思考態度の人は、失敗すると自分の評価が下がると思い込んで、より行動しなくなる。
一方で、自分の評価は落としたくないものだから、昔の武勇伝を語ったり、横柄な態度を取ることで、自分の価値を落とさないようにしているのです。そして周りの評価が下がり、早期退職を言い渡されたりしちゃうんですね。
僕自身も、そうならないように、失敗を恐れず、色々なことにチャレンジしていきたいと思います。